知らないという罪①
日本人なら誰でも、赤信号は渡ってはいけない事を分かっています。
でも、もし信号すら知らない外国人が車を運転したら
危なくて道に出る事さえ出来なくなります。
つまり、ルール(知識)を知らない事ほど恐ろしい事はない。
無知は罪深いという例え話です。
「そんな事は実際にはありえない」と聞こえてきそうですが
日々、それに似たような事を思う時があります。
先日、ある会社事務所のトイレの改修の打合せの時
先方から、別件ですが、事務所の天井に1年に1回あるかないかくらいの頻度で
雨漏りがするんですが、と相談をされました。
私は、即座にそれは台風や大雨の時じゃないですか?と尋ねると
はい、そうです。と返事がありました。
1度、トイレ改修の下見の為に現地は行ってますが、
その時屋根は見ていませんでしたが、だいたい想像はつきました。
鉄骨造なので、パラペットの折版だろうなと。
<↑パラペット・折版のイメージ図>
年に1回くらいの雨漏りだとすれば、想定を超える大雨か
台風で風が強い時ってのが想定されます。
なので、それを確かめる為に、あやしいと思われるところをシーリングするようアドバイスをしました。
仮にうちに依頼されれば数万くらいですよと。
すると、先方は以前別の設計士に相談したところ
雨漏りはどこが発生場所か見極めるのは困難だから
スケルトンにして全面改修をした方がいいと言われたと話されました。
これが、無知による罪なのか、大きな仕事がほしいだけの欲なのかは
判断がつきませんが、この知識の差がもたらす金額の差は
数千万になる差だろうと思いました。
こんな事は他にもありました。
つづく。