基礎・根入れ深さ

アースイマジン設計室

2019年11月29日 22:05

2019年11月27-29日
床掘りを行いました。


敷地に高低差があるので、手前の基礎は深くなるため床掘りの高低差が40cmあります。



弊社では根入れ深さを250mmとってあるので、土の搬出も結構な量になります。



掘削した後に深さに間違いがないか、丁張の糸でチェックしていきます。



根入れ深さとは、地面から基礎外周部の底までの事をいいます。

べた基礎の場合根入れは法律では

【根入れの深さは、基礎の底部を雨水等の影響を受けるおそれのない 密実で良好な地盤に達したものとした
場合を除き、12cm以上とし、かつ、 凍結深度よりも深いものとすることその他凍上を防止するための有効
な措置を講ずること。】

となっています。

なので、12cmあればなのですが『凍結深度より』というところがくせ者で
この辺が設計者まかせになっていて、明確な決まりも罰則もない為

ローコスト住宅の場合、根入れ12cmという現場が高山でも結構あります。


↑とある現場

根入れが浅いと例えば水はけが悪い敷地などでは凍結により北側が持ち上がるとか

例えば根入れが浅いという事は全体的にも掘削を行っていないという事で
地面の表土すら撤去していない事が考えられます。

そうすると、いくら砕石を入れて転圧したとしても
やわらかい土の上に砕石を入れている状態なので
基礎としての地耐力的にもよろしくないと思われます。

しかし、地盤調査会社(地盤保証)も根入れをいくつ以上とりなさいという指示はありません。

あくまで、設計者(施工者)の判断に任せているのが実情です。

もし、これから住宅を購入される方がみえたら

完成見学会の時にシャベルを持っていって基礎のまわりを掘ってみて下さい。

12cmくらいで捨てコン(コンクリート)にぶちあったら・・・。

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